・シリコーンゴムは比較的新しく開発された合成ゴムの一種類ですが、ほかのゴムとは少し違った特徴を有しています。
・代表的なジエン系ゴム(SBR、NBRなど)は炭素を主成分とする有機高分子であるのに対して、シリコーンゴムは鉱物であるケイ素を主成分とするゴムです。
・いわゆる主成分の中に炭素の二重結合を有しないため、耐熱性がよく、低温から高音まで幅広い温度域で使用可能です。
・また、同様に化学的に安定(生理的安定)により、人体に安全であり、哺乳瓶の乳首や医療用チューブにも使用されています。
・そして他のゴムで一般的に硬化に必要な硫黄や酸化亜鉛などが不要であるため、有害な物質が少ないゴムです。
・また、他のゴムと違い、微細なシリカを配合されているため、シリコーン本来の無色を維持しながらゴム弾性を実現しており、他のゴムには実現が難しい多彩な着色が可能なゴムとなっています。
・また、他のゴムにある特異なにおいが少なく、また、そのやわらかい風合いで近年、玩具やキッチングッズ、美容グッズなどにも多数採用されています。